カルチニンとはどのような成分ですか?
カルチニンというのは、以前は「ビタミンBT」と呼ばれていたもので、脂肪からエネルギーを取り出すために必要な成分のことです。
また、カルチニンにはL体とD体という2種類の構造(光学異性体)がありますが、健康効果については、もともと体内に存在するL体のLカルチニンだけになります。
カルチニンは、食品ですと、羊肉などの赤肉に多く含まれています。
カルチニン不足は?
カルチニンは、体内で、アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されますので、通常は不足することはありません。
ただし、鉄、ビタミンC,ナイアシン、ビタミンB6が足りないと、合成の効率が落ちることから不足することがあります。
また、妊娠中や授乳中は必要量が増えます。
カルチニンの効果は?
カルチニンは、狭心症や心不全などの心臓の病気の症状を軽くする効果が臨床試験で確認されています。
2002年に、特にLカルチニン不足ではない人でもLカルチニンをとると、体脂肪が燃えることが報告され、ダイエットに効く成分として注目を集めました。
ちなみに、日本では慢性胃炎などの治療薬として使用されていますが、2002年11月からは食品に配合できることになり、いろいろな配合食品が販売されています。 |