大豆には、ダイジン、ゲニスチン、グリシチンといったイソフラボン配糖体と、それらのアグリコンであるダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインなどのイソフラボンが含まれています。
配糖体というのは、糖の一定部分の水酸基(-OH)と糖でない分子(アグリコン)が脱水縮合※した構造を有する化合物の総称をいいます。 また、アグリコンというのは、配糖体の非糖質部分を指します。 ※H2Oが抜けて結合したものです。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンの受容体である体内のエストロゲン受容体※に結合することによって効果を示します。 そして、このエストロゲン受容体(ER)には、α(ERα)とβ(ERβ)の2つのタイプがあるのですが、イソフラボンは、ERαよりもERβに対して高い親和性(結合のしやすさ)を示します。 ちなみに、大豆イソフラボンには、弱いエストロゲン作用と弱い抗エストロゲン作用の両方があるのですが、この相反する作用は、ERに対する親和性が、大豆イソフラボンと内在性エストロゲンとで異なっていることによるものだということです。 ※受容体というのは、細胞に存在し、ホルモンなど生理活性物質を認識して、その作用を伝えるタンパク質のことをいいます。
□白インゲン豆抽出物